弱いつながりを継続する

ここのところ卒業生がボランティアとして参加してくれることが増えています。11月も5名の卒業生がボランティアとして参加してくれました。

在校生と年齢が近いこともあり、30代スタッフでは到底できない会話で在校生と卒業生が盛り上がっています。

卒業生のボランティア参加には、在校生にとって過ごしやすいカフェを作るという目的と、もう一つ、卒業生とのつながりを継続するという狙いがあります。2~3ヶ月に1回という弱いつながりではありますが、この弱いつながりがヘルプの出しやすさにつながっていくと考えています。

困り感が大きくなる前に周囲にヘルプを出すことは、困り感軽減への近道です。しかし、ヘルプを出すことはそう簡単なことではありません。誰かに相談をすることは、エネルギーを消耗します。それは恥ずかしさからかもしれませんし、状況の整理の大変さからかもしれません。”今の困り感が軽減される(かも)”と”でも疲れる”が天秤にかけられたとき、「まだ大丈夫」「まだいいや」「ちょっと面倒くさい」という形で”でも疲れる”が勝ってしまい、知らず知らずに困り感が大きくなっていきます。

ここで弱いつながりです。つながりが継続されていれば、相談をする際の疲れが少しは軽減されるはずです。それは慣れた相手に相談をするからでもありますし、相談を受ける側が相談者の疲れポイントを把握できているからでもあります。”でも疲れる”が小さくなれば小さくなるほど、困り感が小さいあいだに相談につながることができます。

高校生活は3年で終わりますが、あそーととのつながりは3年を超えて維持されていくような取り組みを今後も続けていきたいと思います。