大阪府立高校教員を対象としたセミナーに講師としてお招き頂きました。
先日の成城高校定時制課程での「障がいの理解」に関する人権学習についての報告及び模擬授業形式での講演です。この授業、内容は大きく分けて2つあります。1つ目は障がいの社会モデルを通じての”障がい”の捉え方や考え方の話です。障がいは個人だけの問題ではなく社会の側に問題がある、ということを手を変え品を変えいろいろな角度から説明します。
例えば、作家H.G.ウェルズのSF短編「盲人の国」を引用し、環境が変わると個人の持っている能力の価値も変わる、という話をします。もう一つは、環境の側を自分に合うようにカスタマイズする体験的な内容です。リーディングトラッカーを使って本を読んだり、視覚に強く訴えるタイマーを使ってみることを通して、環境を触ることの大切さを体験してもらいます。
捉え方、と、やり方、この2つが揃うことで、”障がい”に含まれる”社会側”の部分に、目が向くようになっていくのではないかと考えています。