高校というところは、少なくとも600人くらいの同年代の人たちが集まる稀有な場です。学校が終わった後はこのような場はほぼありません。

600人もいれば1人くらいは自分と気の合う人はいそうなものです。

そうはいっても、学校のノリに乗れないと、どれだけ多くの同年代の人たちがいたとしても結局は自分のクラスメイト程度の範囲でしか接点を持つことができません。部活をしていないと他学年の人と繋がる機会はないですし、体育祭や文化祭に積極的に参加しないと他クラスの人たちとの接点もほぼできません。

接点を増やしていけないということは、気の合う人と出会える確率も下がるということです。

そこで居場所カフェです。学校の中に学校的ではない場所を作ることで、学校のノリに乗りにくい人達同士が出会える場になり得るのではないかと思っています。

何をやっているのかイマイチわからないカフェに、ちょっと変わったチラシを見て興味を持って足を運ぶ人達は、感性が似ていることがありそうです。学校の中にはあるけど学校的ではない場所、というところは居場所カフェには大切な要素です。居場所カフェでは、体育祭や文化祭を楽しみイベントとしては特に認定しませんし、遠足や修学旅行への不参加の意思を応援しています。

体育祭文化祭遠足修学旅行しんどい人たちが出会える場としての居場所カフェです。

「2年生の秋頃にカフェに来て、友達ができて、そこから学校の時間が早く過ぎるようになった。」と先日遊びに来てくれた卒業生が言っていました。